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振動工学のオープンソース化を目指すMATLABパイセン様突撃☆インタビュー

今回は X (Twitter) でもおなじみの鎌谷さん @ykamataniMWJ がお送りします。


こんにちは。大阪オフィスに生息するアプリケーションエンジニアの鎌谷でございます。

普段は主にシステムズエンジニアリングに関する製品群や、パワーエレクトロニクスアプリケーションにおける MBD 関連製品等のご支援をしております。

今回は以前も行ったことがあるインタビュー記事です。最近X(旧Twitter)で色々なお方とコミュニケーションさせていただいていますが、非常に興味深いお名前のアカウント様とお話させていただく機会を得ました。

 

MATLAB パイセン様 @MATLAB33761100

名前に MATLAB と入っているところが非常に印象的ですね・・・!

MATLAB パイセン様は普段から MATLAB の関数に関するツイートをされているだけでなく、主に振動系のモード解析に関する技術的なツイートも日々されております。また、ご自身で Home ライセンスをご購入いただいており、プライベートでも MATLAB を活用いただいています。

MATLAB パイセン様からこちらのようなツイートもいただけましたので・・・

本日は MathWorks 大阪オフィスにお越しいただき、活動に関してざっくばらんにインタビューしてみようと思い立ったのが今回の企画になります。

どうぞ、よろしくお願いします。


インタビュー

最初に:MATLAB パイセン様自己紹介

お忙しい中インタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず簡単に自己紹介をお願いします。

MATLAB パイセンと申します。MATLAB パイセンアカウントの活動として、振動工学のオープンソース化を目指して SNS で活動しています。趣味はサッカーで、最近は筋トレにもハマっています。

MATLAB パイセンさんは SNS やウェブページで振動工学の情報や MATLAB に関する情報を発信されていますよね。振動工学のオープンソース化について詳しく教えていただけますか?

はい。私個人としての認識なのですが・・・・機械系の学問は大分成熟している学問であると認識しています。つまり、知識体系が成熟しているという意味ですね。

一方で、機械系、特に振動工学周りのことを初心者の方が学ぼうとすると数式や難しい理論の話が多く、直感的に理解して業務で活用できるイメージを掴むのは、ハードルが高いのではないかと思っていました。

今後新たな研究者、エンジニアのみなさんがその内容を理解していく手助けをするために、体系立てた知識をパブリックに提供したいと考えて活動しています。それが私の目指している振動工学のオープンソース化です。

なんだか小学生並みの感想で申し訳ないのですが、すごく・・・・かっこいいですね・・・・!

それほどスゴイことをしているかというと、そうでもないと思っていまして、私個人の勉強のメモをそのままコンテンツとして公開しているだけのような気がします。

実際にやっていることは MATLAB Central の振動のものだけを集めたり、MATLAB で作っているみたいなものかもしれません。

教科書の内容に加えて、数式をプログラムに置き換えたりすることで、理解が深まると考えております。それを個人でやってみているというところです。

Q1:そういった情報をSNSで発信しようとおもったきっかけはございますか?

2018 年に SpaceX がリユース可能なロケットを打ち上げたニュースを見たときに、「すごいなぁ」と感銘を受けました。シンプルに、人類の叡智に貢献するようなニュースを頻繁に見られる世の中であると良いなぁと感じましてそれが私の心に残っていました。

2020 年コロナの影響もあり、プライベートの時間が増えたので新しいことを始めてみようと思いました。

自分で振動工学の勉強を始めてみましたが、せっかく勉強するなら人類の叡智の拡張にちょっとでも貢献できたら嬉しいなと思いました。これが 2018 年のエピソードで感じた心の思いが具体的な行動に変化した瞬間でしたね。

コツコツやってきましたが、それがまさかこのようなインタビューに行き着くとは思いませんでした・・・(笑)

Q2: 普段の業務ではどのように MATLAB をご活用いただいているのでしょうか?

普段の業務でも実験データの分析に MATLAB を使っています。

振動現象の解析にも使っていますし、Simscape Multibody を使って対象の物理モデルを構築することもあります。また、有限要素法を用いた別のソフトの解析結果をさらに MATLAB で解析しています。

Simulinkをつかうこともありますが、どちらかといえばMATLABをメインで利用させていただいています。

Q3: プライベートではどのように MATLAB をご活用いただいていますか?

プライベートの活動では基本的に論文などのパブリックな情報の解析・追試する中で、理論やアルゴリズムの記述・可視化をするために MATLAB を活用しています。

その成果物の一部を MATLAB パイセンのコンテンツとして発信しています。もちろん MATLAB パイセンとしてのコンテンツは既知のパブリックな情報に基づいたものだけで構成することに気をつけています。

Q4: MATLAB を使い続ける理由、製品として気に入っているところはありますか?

まず、Home ライセンスでもかなりのことができるという点は良い点だと思います。

私が取り扱っている振動工学においては必要な機能がHomeライセンスで揃っているように思います。なので、業務でもプライベートでもMATLABを利用できるとおもいます。

さらにヘルプドキュメントが充実している点も気に入っているところです。例えば、PythonでもMATLABと概ね同じようなコードをかくことはできると思いますが、エラーが出たときに自分のコードが間違っているのか、利用しているライブラリ関数の振る舞いが間違っているのかわからないときがあります。

一 方で、やはり MATLAB は有償ツールなので、 ライブラリ関数の動作は保証されているので、安心感があります。 また、MathWorks のサポートとして豊富なヘルプドキュメントによって関数内部の振る舞いや仕様を理解できるところが良い点だと思います。

MATLAB は 2011 年ぐらいからずっと使っているツールなので、自分のロジック構築と MATLAB が強く結びついています。思考を整理したりする際には MATLAB が一番いいツールなのかなと個人的には思っています。

Q5: 逆に改善してほしい・・・・という点があればお伺いしたいです。

振動工学ではどうしても3次元で振る舞いを確認したいシーンもあります。そのなかで、MATLAB は 2 次元の可視化は色々手段がありますが、3 次元の可視化手段についてはもう少し頑張ってほしいという思いがあります。

もう少し具体的にいうと、plot3 で 3 次元のベクトル場を表示する際に Plot の表示角度を変えるときに動きがたまにもっさりしてしまうことがあります・・・

ありがとうございます。本件は Developer にも共有しながら改善に努めていきたいと思います

Q6: MATLAB パイセンというお名前、結構目立つお名前だなと感じていますがどうしてそんな名前にしたのですか?

友人にSNSで発信してみようという思いを相談した所「一つの言語しか使わないなら、その言語の名前をアカウント名に入れてしまうと面白いかも。」というアドバイスをうけてやってみたというのがきっかけです。

ちなみに・・・なんで“パイセン”にしたのですか・・・?

あんまり覚えてないのですが・・・パイセンって Python っぽいなとか思ったからだったかなぁ・・・

ごめんなさい、やっぱりちゃんと覚えていません。

まとめ

MATLAB パイセン様、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私が軽いノリでお声がけしちゃったので、ご迷惑でないかなと後から心配したのですが、当日はインタビューにむけて色々考えをまとめてくださっていたので、みるみるうちに記事のドラフトができていきました。

人類の叡智の拡張に少しでも貢献したいという思いは私個人がアプリケーションエンジニアとして仕事するモチベーションの一つでもあるので非常に共感を得ました。

我々のツールが MATLAB パイセン様の活動のお力になっていることを直接お伺いできてとても嬉しかったです!

改めまして MATLAB パイセン様、インタビューお答え頂きありがとうございました。

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