(こんにちは、佐々木です。今回はゲストブロガーとして、MathWorks Japan カスタマーサクセスエンジニアの林より教育分野における MATLAB の優れた活用例をご紹介します。)

こんにちは。カスタマーサクセスエンジニアの林です。私は普段、大学、高専などで MATLAB/Simulink を使った授業、研究を支援するエンジニアとして活動しています。

今回は、東京都市大学名誉教授、野原勉先生による「微分方程式論」を紹介したいと思います。

野原勉 名誉教授著「微分方程式論」

前々回、道家が File Exchangeについて紹介 しましたが、File Exchange は便利な関数やツールボックスだけでなく、MATLAB を使った大学の授業の講義ノート等も筆者のご厚意により公開されています。野原先生が担当されている微分方程式の授業全14回にMATLABの Live Script を導入しました。Live Script は MATLAB の文章、数式、コード、計算結果を一つにまとめることのできる新しいタイプのスクリプトです。

一般的に微分方程式の授業は理論を伝えておしまい、というパターンが多い中、先生の授業では講義ノートとして Live Script を使い、学生さんは配布されたスクリプトを編集・実行することができ、理論の可視化を通して理解を深めることが可能です。

実際に単振子の回の授業にお邪魔したのですが、学生さんたちは、方程式を近似すると計算結果にどのような影響が出るかを実際に試していました。私自身、大学1,2年生の授業は一方的な講義を聞くばかりで面白さを理解できてなかったので、この講義を聞いていてとても羨ましく思いました。

授業の様子

ちなみに File Exchange のコードは、MATLAB からダウンロードするとすぐに使えて便利です。学生の皆さんはご自身の勉強に、教員の方は教材の参考に、企業の方はリカレント教育に、ぜひダウンロードして使ってみてください。

「微分方程式論」の検索方法

本教材に関してご意見がある方はこちらにお願いします。

教育機関における MATLAB を使った授業にご関心をお持ちの方、ブログに関するご感想などはこちらまで。

Follow @Megumi_MWJ