Lightning Talk の舞台裏:”深層学習で板チョコの違いが分かるか”
モノづくりとMatlabを好きな人たちによる趣味の域を超えたような内容に驚いた。
~Lightning Talk 聴講者のアンケートより~
こんにちは井上です。夏終盤ですね。子供と公園で遊ぶのもずいぶん楽になってきました(笑)
さて、今日はLightning Talk @ MATLAB EXPO 2019 発表者特集第三弾!ご紹介するのはデータオフィスホウノキ代表: 朴木さま。
そう、板チョコの違いが深層学習に分かるのかの疑問に、冒頭のコメントの通り趣味の域を超えて挑戦された方です。
「のこぎりクワガタの背中みたいに光によって色の見え方が変わる」
など発表中の言葉が個人的にはツボでしたが、状況によって見え方が変わるモノ(板チョコ)に対して、どう深層学習を適用して違いを認識させるのか。これは私もよく直面する課題です。画像の取り方が精度に与える影響は大変大きい。
(ポスターから引用:深層学習と赤外分光法のいいとこ取り!)
これに対して朴木様は「顕微赤外分光法」を活用されたのこと・・
目には見えない違いを、見方を変えることで分類したわけですね。詳細は Qiita にまとめてくださっていますので、ぜひご覧ください。
EXPO 2019 のポスター展示で発表いただいた内容も こちら(PDF、6枚目)からどうぞ!
インタビューにも答えて頂きました。
今回 Lightning Talk に参加頂いていかがでしたでしょうか?
朴木様:まず、予想以上に大勢のお客様に、驚きました。
こんなにたくさんの方に聞いていただけるのかと思った瞬間、緊張と興奮と感謝でいっぱいいっぱいになりました(笑)が、司会の方の、明るい楽しい雰囲気の導入トークにつられて、無事に話し始めることができました。
また、MATLAB愛に溢れた他の発表者の方々に、衝撃を受けました(濃い、面白い、なにより熱い!)。
全体を通じて、精神的に得るものが大きかったと感じています。このような機会をありがとうございました。そしてワクワク感満載のこの企画が、来年もありますように(祈)。
来年も開催できるよう頑張ります(笑)Lightning Talk にはどういった経緯で参加くださることに?
朴木様:実はポスタ―発表にも参加させていただきました。同じ研究ネタで、もう少しライトな内容があったので、Lightning Talkにも応募してみました。
ちなみに MATLAB は今回発表いただいた内容以外にも使われていますか?
朴木様:はい、現在、分析装置のデータ処理を中心に活用しています。
具体的には、以下の学会で発表予定です。
◆第24回高分子分析討論会@筑波
http://www.pacd.jp/touronkai/index.html
III-3 顕微赤外分光法に対する深層学習の応用
私がMATLABを活用している理由は3つあります。
まず、テクニカルサポート窓口が大変頼りになる点です(速い回答、親身で丁寧な解説とサンプルコード)。
またMathWorksがStartup企業をサポートしている事もMATLABを活用している理由の1つです。私は起業して1年目の途中に、Startup企業に認定いただきました。おかげさまで購入をためらっていたMATLAB Compilerや欲しかった・欲しくなったToolboxを躊躇なく購入できました。そして、おかげさまで、今のところライセンス料も無事にお支払いできています(笑)。
以上2点は業務上の理由ですが、純粋に使っていて楽しいというのも理由です。
他言語からMATLABにきた方なら、誰しもすぐに経験する驚き「MATLABでは、行列演算の時、for文2つ(行のループと列のループ)、いらないんだ!」、この種の驚きを、今でも時々感じることがあります。
ワクワク感満載の Lightning Talk が、来年も継続できるよう、皆様のご応募お待ちしております。
年に1度の Lightning Talkに限らず「私もこんなことやってみたよ」など披露の場を待っているネタがございましたらご連絡お待ちしております。是非ブログで紹介させてください。
これまでのLightning Talk @ MATLAB EXPO 2019 発表者特集はこちらから:
– 第一弾:西垣様「Camera de Mouse」
– 第二弾:わたなべ様「お絵描きでMATLAB使ってます」
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- MATLAB Expo,
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