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RoadRunner Scenario が EdgeTech+ AWARD 2023 オートモーティブソフトウェア優秀賞をいただきました!

今回はマーケティング部の山中さん、アプリケーションエンジニア部の町田さん、福地さんの投稿です。


 

皆さん、こんにちは。マーケティング部の山中です。2回目のブログ登場です。

オートモーティブ ソフトウエア 優秀賞

早速ですが、1つご案内です!翌週11月15日から、パシフィコ横浜で開催される「オートモーティブソフトウェアエキスポ」という展示会があります。MathWorks Japan も出展するこの展示会では、毎年「EdgeTech+ Award」という、この1年で新しくリリースされた製品やサービスなどで、組込み業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する、優れた組込み技術や製品を選ぶ取り組みをされています。

今回のブログの本題。弊社製品の「RoadRunner Scenario」が「EdgeTech+ Award 2023  オートモーティブ ソフトウエア 優秀賞」に選ばれました!EdgeTech+AWARD 2023 で寸評の紹介も頂いていますので是非ご覧ください!

RoadRunner Scenarioとは?

ということで、栄えある賞を頂いた RoadRunner Scenarioとは何か?

担当エンジニアの町田さんと福地さんに聞いてみました。ここからは町田さん、福地さんのお二人にバトンタッチします。

受賞について

今回、RoadRunner Scenarioが「Edge Tech Award」に選ばれたということで、私たちとしても大変光栄です!自動運転/ADASのお客様はもちろんのこと、その他自律移動ロボットの開発に使われている一押し製品です。

せっかくなのでどんな製品なのこちらで紹介させてください!

3Dシミュレーション環境、シーン/シナリオ

RoadRunner Scenarioについてお話しする前に、みなさんは3Dシミュレーション環境を聞いたことがあるでしょうか。下記のように実世界を計算機上に再現することで、ADASや自動運転システムを検証できる環境です。こちらは車両の自動ブレーキの例ですが、車両のダイナミクス計算だけでなく、カメラやLiDARのようなセンサデータを取得し、センサ取得から認知・判断・制御の一連の流れを実行できます。

動画ではシミュレータとしてUnreal Engineを使用しています。比較的リアルな描画とセンサデータを取得することが得意なシミュレータですが、他のシミュレータは当然異なる特徴があります。シミュレータによって得意な領域が異なるので、使い分けることが重要です。いずれのシミュレータでも現実の環境よりも素早く手軽に試せるので開発を加速することが期待できます。

さて、シミュレーション環境を活用すれば開発をスピーディに進められることがわかったものの、これらにも最低限準備が必要です。この準備こそが、シーンシナリオになります。シーンは道路や建物、木などの静的な環境のことで、シナリオは車両や歩行者がどのタイミングでどう動くかを定義した動的な要素です。

RoadRunner Scenario

RoadRunner Scenario は、先ほど説明した3Dシミュレーション向けのシナリオを作成・編集するツールです。RoadRunnerという製品のアドオン製品のような位置づけで、シーンはRoadRunnerで作成し、作成したシーン上でのシナリオ定義をRoadRunner Scenarioで行います。下記のような特徴があります。

  • ADAS/自動運転開発向けのシナリオ作成ツール・マウス操作でNCAPのようなアセスメントシナリオから高速道や市街地での走行シナリオまで手早く作成可能
  • シナリオをパラメータ化しMATLABやPython等様々な言語からバリエーションの自動生成も可能
  • 作成したシナリオはOpenDRIVE、OpenSCENARIOという標準形式でエクスポートできるため、対応している様々なシミュレータで活用できます。
  • SimulinkやCARLAとの連成シミュレーションもサポートし、シナリオを編集しながらアルゴリズムの机上検証を行えます。

下記は使用可能なシナリオ作成機能です。

使うことの嬉しさ

ADAS/自動運転システムの開発・評価において3Dシミュレーション環境は不可欠になっているなかで、シミュレーションに必要な3Dシーン・シナリオの準備が新たな課題となっています。ますます高度・複雑になってきているシステムを検証するためには、多種多様なシナリオ作成が必要です。、また、評価目的によって使用するシミュレータも異なるためOpenSCENARIO等のフォーマット共通化も望まれています。RoadRunner Scnearioはこれらの課題を解決し、イベントベースのシナリオをGUIでインタラクティブに標準フォーマットへのco-simulationによる外部シミュレータ連携をサポートしています。

この動画は自車の加減速やレーンチェンジ、他社の割り込みを含む複雑なシナリオですが、左下のロジックエディタで時系列に動作を定義しているので容易に作成、または、実行時の可視化が可能です!

まとめ

みなさんの作成したいシナリオ作成機能はあったでしょうか?ここでは紹介しきれていないので、他にも気になる場合は オートモーティブソフトウェアエキスポ の MathWorks ブースへのお立ち寄りやお問い合わせをお願いします!

オートモーティブソフトウェアエキスポ」は自動車開発のソフトウェア技術に焦点を当てたこちらの展示会、SDVなど昨今のトレンドに敏感な皆さんにはお勧めですよ!3日間開催されてますので、ぜひご来場ください!

<オートモーティブソフトウェアエキスポ>

  • 会期:2023年11月15日~17日
  • 会場:パシフィコ横浜
  • MathWorks Japanブース:D-G07
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