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学生フォーミュラ2024大会支援 &MathWorks賞の結果発表

 

 

 

お世話になっております、MathWorksの飯島です。今年も例年通り、学生フォーミュラ大会のスポンサーを務めさせていただきました。本日は、この大会における当社の取り組みやサポート内容についてご紹介させていただきます。

 

学生フォーミュラ2024大会支援

 

学生フォーミュラとは

2024年の学生フォーミュラ大会が開催されました。学生フォーミュラ(Formula SAE Japan、FSAEJ)は、学生が「モノづくり」の技術を学び、エンジニアとしての成長に貢献する機会を提供する大会です。2003年に始まり、自発的な学生が車両の設計や製作を通じて様々なスキルを身につけ、将来の技術分野で活躍するための訓練の場となっています。当社もその意義深い取り組みを支援し、学生の成長と大会の成功に貢献するためのさまざまなサポートを行っています。以下に、2024年大会に向けた具体的な支援内容をご紹介します。

展示デモブース

会場内の展示ブースでは、当社の技術や製品を紹介し、特にSkidPadコースのシミュレーション環境を用いた実践的なデモンストレーションを行いました。参加者はコントローラを使い、シミュレーション上で実際に操縦体験ができる内容となっており、このデモを通じ、最新のエンジニアリングツールやソリューションを実際に体感いただきました。当社の技術が学生の学びやスキル向上にどのように役立つかを知っていただく良い機会となっていると嬉しいです。

アンケート調査の実施

大会の参加者や来場者から直接フィードバックを集め、今後の支援活動に活かすためのアンケート調査を実施しました。このアンケートは、学生フォーミュラ大会やエンジニアリング支援におけるニーズをより深く理解するための貴重な情報源となり、来年以降のサポート内容をより充実させる手助けとなります。また、アンケートを実施していただいたチームにはノベルティーの抽選会も行いました。抽選では、当社のロゴが入ったグッズや限定アイテムなど、学生たちに喜ばれる品々を用意しました。

 

チームピット訪問

今回ピットエリアを訪問し、各チームが日頃の努力を結集して製作した車両を見ながら開発の悩みや苦労を聞き、実際に弊社でどのような活動ができるか考える場としてお話を聞かせていただきました。訪問中多く伺った質問の一つに車両シミュレーションをしたいがどのようにしたらいいかイメージがわかない。ラップタイムシミュレーションを行いたいが何から始めたらよいのかわからない。などの質問が多くあったため今回はチームピットではお答えしきれなかった質問に関して後日連絡をさせていただきチーム別の講習会の開催などに役立たせていただきました。

 

技術的な質疑応答

大会期間中、技術的な疑問や課題にその場で対応するため、質疑応答セッションを実施しました。このセッションでは、設計やシミュレーションに関するさまざまな質問が寄せられ、学生たちは実際の企業で直面する技術的な課題や悩みを学びながら、エンジニアとしての道を実感していました。今年いただいた質問は非常に多岐にわたり、例えば、「インバータの制御をしてみたい!」や「タイヤのモデル(マジックフォーミュラ)をSimulinkで作りたい!」といった専門的な内容から、「MATLABやSimulinkってどんなことに使えるんですか?」や「Simulationを始めてみたいのですが、何から始めて良いのかわかりません。」という初心者向けのご相談まで、幅広く対応しました。このような質疑応答を通じて、学生たちは理論だけでなく、実務的な技術やツールに対する理解を深め、将来のエンジニアとしての成長に繋がったと感じています。

 

 

 

MathWorks賞

また、現地でのサポートとは別で、今年も、学生フォーミュラ大会において特別賞の一つである「MathWorks賞」を実施いたしました。「MathWorks賞」は、MATLABやSimulinkなどのツールを効果的に活用したチームに贈られる賞です。本年度の評価基準は、V字開発プロセスに則り、開発を進めているかどうかに重点を置いて採点いたしました。

本大会で受賞したチームは以下の通りです。

1位: 名古屋大学

名古屋大学は、MBDのV字開発プロセスを徹底し、目標タイムに基づいた車両制御(DYC: Dynamic Yaw Control)における横力目標値を定義。その後、その目標値に合わせた高精度なシミュレーションモデルを構築しました。さらに実機での検証を通じ、モデルの精度を確認し、実際にタイム短縮を達成した点が非常に高く評価されました。

2位: 名古屋工業大学

名古屋工業大学は、目標タイムを達成するために車両およびタイヤの物理モデルを自作し、車両の旋回性能に関する精密なシミュレーションを実施しました。特にスキッドパッドでの実測値とシミュレーション結果との誤差が非常に小さく、モデル精度の高さを実証したことが高評価につながりました。

3位: 大阪大学

大阪大学は、車両の旋回曲率向上を目標に設定し、それに基づいてシミュレーションモデルを構築。さらにPOU(プッシュロッドオンアップライト)導入の妥当性をシミュレーションで検討しました。想定外のシミュレーション結果が得られたものの、実車での検証で同様の結果が確認されたことで、モデルが車両開発において正確な挙動予測を可能にした点が評価されました。

この3校は特にMATLABやSimulinkを活用してモデルベース開発における実機を設計に深く取り組んでいたことが得点が高いポイントでした。

来年度の皆様の参加も期待しております。

 

終わりに

学生の皆様と直接お話を伺うことで、エンジニアリング分野に対する情熱や将来に向けた真剣な姿勢を再確認する機会となりました。また、皆様からいただいた貴重なフィードバックは、今後の活動に活かしてまいります。

来年度も、学生フォーミュラの成功と皆様の成長をお手伝いできるよう、引き続き尽力いたします。MathWorksとしても、新たな挑戦を続ける皆様に寄り添い、実践的なサポートをお届けするために、さまざまな活動を企画してまいります。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

敬具

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