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MATLAB/Simulink アドベントカレンダー 2019 on Qiita

 

アドベントカレンダーという注目を集めやすい場に書いて、リアクションを貰えるのもとても嬉しいことでした。

~@sshojiro さん(アドベントカレンダー参加者)~

 

あけましておめでとうございます! 井上です。

年末年始は実家で寝正月を決め込み充電してきました。その溜まったエネルギーで、2020 年も色んなアングルから MATLAB 情報を発信していきます。MATLAB コミュニティーブログをどうぞよろしくお願いいたします。

さて今日は、昨年末に Qiita 上で繰り広げられた MATLAB/Simulink Advent Calendar 2019 のご紹介です。普段 Qiita を読まない方にも今回投稿された面白い記事をお届けしたい!と思い、参加された方々のコメントも合わせてご紹介いたします。

目次


アドベントカレンダーって?

アドベントカレンダーとは特定のテーマに沿って 12 月の 1 日から 25 日まで、毎日記事を投稿していくという企画です。

Qiita では数多くのテーマで盛り上がっており、MATLAB/Simulink というテーマで立ち上げたのが@motorcontrolman さん。

この Tweet がきっかけとなり、総勢 19 人の方から様々なネタが投稿されました。

この面白い企画に居ても立っても居られず私(@eigs)も混ざって投稿してしまいましたが、何より多様な記事を読ませて頂いて 1 ユーザーとしてとても勉強・刺激になりました。

 

どんな記事が投稿されたの?

Qiita の特設ページから記事一覧を確認できますが、私の独断でカテゴリ分けしてみると以下の通りです。

全 25 タイトル、並べてみると壮観ですね・・。モータ制御マンさんによる秀逸な紹介も一読の価値ありです。

興味を惹かれたタイトルがあればぜひクリックして読んでみてください。

ハードウェア (Arduino/RaspberryPi) 連携

制御設計・制御工学

MATLAB/Simulink の使い方ヒント・豆知識

少しコアな数値解析関連

機械学習・テキスト解析

MathWorks イベント報告記

参加された方々の声

どんな方が参加されたんでしょうか。

お話を伺うと多くの方が  @motorcontrolman さんによる Twitter での呼びかけがきっかけになり参加されたようです。中には昨年の Advent Calendar の様子を見ていて投稿するチャンスを伺っていたという声もありました。

参加されたユーザーの方々に感想を聞いてみました。(強調は筆者)


今回 MATLAB/Simulink Advent Calendar に参加されたご感想をお聞かせください。

  • 書いていて楽しかったです。内容は教科者を読めば書いてあることばかりでしたが、自分の考えを会社の報告書・論文以外で第三者に向けて技術的な文章まとめたのは初めてで新鮮でした。いいねがつくのが嬉しかったです。(@griffin921さん)
  • 記事執筆とそのための開発、他の参加者の皆様の記事を通して、普段の業務や趣味開発では立ち入らない機能を知ることができ大変勉強になりました。(@HppyCtrlEngnrngさん)
  • 記事をまとめるのは大変でした。でも、記事がパブリッシュされてからは、いいねを押されたり、ストックされたり、ツイッターで取り上げられたりしたのもあって、すごく楽しかったです。(@watawatavoltageさん)
  • これまでの研究生活で培ったノウハウをまとめることができて,すっきりしたように思います。また,尊敬する素晴らしい記事の著者の方々から自分の記事へのコメントを頂けたのはとてもうれしかったです。(辻井@larking95さん)

これから MATLAB ネタを Qiita に投稿しようという方に一言お願いいたします。

  • とりあえず何か投稿すると一定のリアクションが返ってくるので、MATLAB 初心者だからと躊躇しないで挑戦してみてください。(とみー@tommyecguitarさん)
  • 今回のアドベントカレンダーで想定以上に MATLAB について書きたい、読みたい人がそこそこいるんだなと実感しました。なので些細な事でもとにかく書いてみることをお勧めしたいです。(@griffin921さん)
  • 例えば私の記事で使用しているfigureからのコールバックを、最近データのラベリングに転用したのですが、これまで知らなかった・深堀りしていなかった機能を改めて人に見せる形にまとめることで、本業へのフィードバックも得られる大変良い機会かと思います。(@HppyCtrlEngnrngさん)
  • くだらないことでも真面目なことでも構わないと思うので,ぜひどんどん投稿してみましょう。自分の知識の整理にもなりますし,その記事は他の人にもきっと役に立つはずです。辻井@larking95さん)

いいねが付いたり、自分が書いた記事にリアクションがあると大変嬉しいですよね。よ~くわかります。

なんだか面白そう・・書こうかな~、、と迷っていらっしゃる方は是非勇気をもって一歩踏み出してみてください。私を含め楽しみにしている読者は少なくありませんよ!

企画者インタビュー

今回、思い切ってアドベントカレンダーを設定してくださった@motorcontrolman さんにもインタビューに答えて頂きました。

ご存知の方も多いと思いますが、この方は以前にもブログに登場して頂いている MATLAB 芸人さんです。Lightning Talk の舞台裏:”MATLABを通じた人材育成・組織改革”


MATLAB/Simulink Advent Calendar はどういった経緯で開催することに?
昨年、制御工学 Advent Calendar に参加した際に「世の中にはこんなに楽しいネットイベントがあるのか!」と感じ、これはぜひ MATLAB でも開催したいな~と思ったので1年超しで開催させて頂きました。私は人の MATLAB コードや Simulink モデルを見るのがすごく好きなので、それを実現したかったというのもあります。

今回 MATLAB/Simulink Advent Calendar を開催されたご感想をお聞かせください。
企画した当初は「私しか投稿者がいなかったらどうしよう…(まあそうなったら 5 件ぐらい自分で書くか)」と心配したのですが、終わってみれば全枠が魅力的な記事で埋まりました。投稿者の皆様には感謝の言葉しかありません。また企画者としては、誰かが記事を書くきっかけを作れたこと・ユーザー交流の場を作れたことも嬉しかったです。

これから MATLAB ネタを Qiita に投稿しようという方に一言お願いいたします。
Qiita において MATLAB ネタは現状、マイナーであるが故に注目されやすく記事を投稿するなら今がチャンスです!アドベントカレンダーもそうですが、ただ読むだけなのと投稿者になるのとでは技術力の上がり方も全然違います。どんな記事でもよいのでまずは1件書いてみることをオススメします。

MATLAB/Simulink を使って頂くうえで MathWorks が何かお手伝いできることはありますか?
ユーザー同士の交流も大事ですが、Mathworks の方々にももっと前面に出てきて欲しいです!なぜなら MATLAB のディープなことを語らせたら Mathworks の方々の右に出る者は少ないですから… (世界一短い MATLAB 関数は本当に衝撃を受けました) また関連して、講演会資料の検索性・アクセス性が悪いのも改善して欲しいです。有益な資料があまり人の目に触れず埋もれており、もったいなさを感じます。


はい、社内にはディープな MATLAB 芸人がそろっています(笑)また機会があればブログで紹介したく思います。

今回はアドベントカレンダーの企画があったのでアウトプットした、という声も多くユーザー交流の場を作ってくださったことに感謝いたします。なにより、色んな領域にわたる記事に対して的確なコメントともにすべて Twitter を通して紹介 されており、@motorcontrolman さんの強い好奇心と高い技術力には正直驚嘆いたしました。

また、最後の点についてはおっしゃる通りです。他の参加者からも同様の声がありました。

ホームライセンスも用意され、使う人も増えていると思うのですが、周囲に詳しい人もいないというスタンスにおいて、webやヘルプのドキュメントでどこまで問題解決ができるだろうかと心配しています。(@Monzo_N さん)

今回頂いたご意見は社内でも共有いたします。それとはまた別にプライベートでもどんどんネタを提供できるよう頑張ります!

まとめ

とのコメントの通り、1 円にもならない作業をするために MATLAB/Simulink というテーマで集まったのが私も含めて 19 人。

遠い昔の事ですが、学生時代友人とどうでもいい MATLAB の小ネタを見せあって二人だけで盛り上がっていた時がありましたが、その時の気持ちがよみがえってきました。ただ今回はもっと大勢(?)でその気持ちを共有し合えた気がします。

とは @backslash で投稿しているもう一人のブロガー Jiro Doke さんの感想ですが、私も妙な一体感を感じていました。

今回のアドベントカレンダーのようにユーザー同士が小ネタを共有し合える場を提供できればと思います。ご提案などありましたら何なりとコメントください。

では 2020 年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

インタビューに答えてくださった方々

以下の方々にインタビューにご協力頂きました。MATLAB/Simulink の主な活用方法とともにご紹介します。年末年始でお忙しい中、丁寧に回答頂きましたこと改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!

とみー@tommyecguitarさん:

物理演算(電磁波)やアルゴリズム処理に活用されるだけでなく、共同作業のために専用のアプリを作って分析にも活用されています。

@griffin921さん:

Simscape Electrical も取り入れた系統連系用のインバータの制御設計、SILS環境での実機レスシミュレーション、パワエレ回路の特性解析などにフル活用。

@HppyCtrlEngnrngさん:

MATLABは基本的に常時起動しているとか。制御系設計、データの可視化や発表資料用の簡単なアニメーションの作成、果てはCSVデータの整形など幅広く活用されています。

@sshojiroさん:

最適化手法や機械学習手法をスクラッチから解析。適応先は実プロセスということで実践的です。

@watawatavoltageさん:

制御工学がご専門。適応制御の提案手法のシミュレーションの構築に活用されています。

@Monzo_Nさん:

シミュレーション、計測にご活用中。

辻井@larking95さん:

国立大学の修士2年生(電気電子工学)。制御工学を専攻されており、制御系のシミュレーションや制御器の設計、非線形システムのシミュレーションに活用頂いています。

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