Visual Studio Code の MATLAB Extension で MATLAB コード実行
※この投稿は 2024 年 3 月 5 日に The MATLAB Blog へ 投稿されたものの抄訳です。
昨年の4月に、The MATLAB Blog で Visual Studio Code の MATLAB 拡張機能を発表しましたが、MathWorks の皆がその人気に驚かされました。1年も経たないうちに、Visual Studio Marketplace を通じてMATLAB拡張機能が150,000回以上インストールされ、紹介したブログ投稿は MATLAB Central 全体で最も人気のあるブログの一つとなり、拡張機能の GitHub リポジトリでは機能追加のリクエストやバグ報告を含む活発な議論が行われています。これが大成功だったと言っても過言ではありません。
ここに新しく来た方で、MATLAB と Visual Studio Code がどうしたって?と思っている方は、私のブログ投稿と一緒に、この YouTube ビデオをチェックしてください。今日の投稿では、何が新しくなったのかに焦点を当てます。
プルリクエストは大歓迎
MATLAB-extension-for-vscode と MATLAB-language-server の二つのリポジトリに分かれているこのプロジェクトは、当初から GitHub で公開されており、コミュニティの貢献が奨励されています。MathWorks の外部の人々からの貢献が見られるのは素晴らしいことで、例えば Tiago Vilela は MATLAB Language サーバーを使用して Neovim エディターでの MATLAB サポートを提供しました。
また、Doron Behar や Moeta Yuko からも様々な修正のためのプルリクエストをいただきました。これまで貢献してくださった皆様に心から感謝申し上げます。そして、コミュニティとのさらなる協業を楽しみにしています。
フィードバックに耳を傾ける
人気のあるソフトウェアの開発者、プロダクトマネージャーであることは、感情的にはジェットコースターに乗っているようなものです。良い面として、こんな素晴らしいフィードバックを得られます。
肯定的で、建設的な提案が添えられたご意見は、私たちが取り組める何かです。このようなコメントは、ソーシャルメディア、メール、直接の議論を通じて多くいただきました。しかし、次のようなコメントも少数ながらいただきました。
耳が痛い!このユーザーの期待を明らかに大きく下回ってしまい、最初のリリースが物足りなかったことをお詫びします。私たちは「完璧」ではなくとも、まず「良い」ものを出すことを望み、最初のリリースでも多くの有用な機能があると感じていたので公開しました。私たちの目標は、コミュニティとの協力のもとで迅速に改善していける基盤を提供することであり、今回それが機能していると思います。これまでに15万人以上のユーザー、コミュニティからの貢献、そしてバグ修正の迅速なやりとりがありました。最初のリリースから1年も経たないうちに10回のアップデートがありました。これらの結果には本当に満足しています。
とはいえ、Visual Studio Code 内からのコード実行ができないことは、MathWorkers を含むユーザーからの共通の不満でした。また、プロジェクトの GitHub の issue で最初に要求されたことの一つでもありました。
Visual Studio Code からの MATLAB コード実行
ということで、お待たせしました!Visual Studio Code 用の MATLAB 拡張機能のバージョン 1.2.0 以上をインストールし、R2021a 以上の MATLAB を持っていれば、Visual Studio Code から直接 MATLAB プログラムを実行できます。
ご覧の通り、実行ボタンを押すだけで、コードが MATLAB ターミナルで実行されます。そのまま編集を続けることも、ターミナルとさらに対話することも。
プロットは別のウィンドウにレンダリングされ、MATLAB デスクトップから実行した場合とまったく同じように表示されます。
Visual Studio Code の MATLAB ターミナルで desktop と入力すると、MATLAB デスクトップにいつでもアクセスできます。
まだ提供していないもの:デバッグ
今回追加されたコード実行機能、皆さんに気に入っていただけることを願っています。次に欲しいのはデバッグ機能で、これが重要だと思われたら、GitHub の issues で議論に参加してください。また、他にも希望することがあればぜひ一緒にどうぞ。
チームはこの機能を開発して提供することを楽しんでおり、皆さんがそれを使って遊び、議論し、次に何を望んでいるかを教えてくれるのを楽しみにしています!
- カテゴリ:
- Community,
- OSS
コメント
コメントを残すには、ここ をクリックして MathWorks アカウントにサインインするか新しい MathWorks アカウントを作成します。